「嫌われる勇気」とは
有名な書籍のためすでにご存じの方もたくさんいるとは思いますが、まず「嫌われる勇気」という書籍について自己流で感想を述べていきたいと思います。ふざけている箇所も多々あるためご容赦ください。
とはいえ、知らない方もいらっしゃると思うので、簡単にこちらの書籍を説明したいと思います。
一言で言うと、
心理学者であるアドラーの教えを、「哲人」と「青年」による対話で解き明かす
という内容になっています。
アドラーはすごい人!
自分もそうでしたが、まず最初に「アドラーって誰だよ!」と思われたかと思います。
日本ではあまり知られていないアドラーですが、世界的にみると「フロイト」や「ユング」とならぶ心理学界の三大巨匠と呼ばれる人物です。
もともとアドラーはフロイトが主宰する会のメンバーでしたが、考え方の違いから対立し「個人心理学」という独自理論を提唱します。
つまりアドラーはすごい人物。
読んでみた感想
対話形式は読み進めやすい!
心理学であるアドラーの教えを、「哲人」と「青年」による対話で解き明かす内容になっています。
先ほど、一言でこの書籍の説明をした際に太字にした「対話」という箇所について感じたことを書いていきます。
なんか「哲人」って「鉄人」みたいで強そうですよね。
アドラーの教えについて、「哲人(アドラーの教えをマスターしている)」と「青年(アドラーの教えを論破しようとする)」の二人による対話が行われるわけですが、よくある自己啓発書とは違い、二人の人物による二つの視点から話が展開されるため、非常に読みやすいと感じました。
この青年が非常によくできた人物で、哲人が話す教えについて一つ一つ論破しようとします。
つまり、哲人の話に対して「そんなことないだろ!」と思う自分の気持ちや疑問を代弁してくれるわけです。
①哲人の教えを聞く
②読者(自分)の中で「は?何言ってんのこいつ」と感じる
③青年が読者(自分)の疑問を哲人に問う
④解消!
という一連の流れで進んでいくため、非常に内容の理解がしやすかったです。
印象に残ったフレーズ
印象に残ったフレーズを厳選して紹介したいと思います。
自分と同じように何か感じるものがあれば嬉しいです。
彼はいいます。「大切なのはなにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである」と。
彼はいいます。「大切なのはなにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである」と。あなたがYさんなり、他の誰かになりたがっているのは、ひとえに「なにが与えられているか」にばかり注目しているからです。そうではなく、「与えられたものをどう使うか」に注目するのです。
参照元:嫌われる勇気
青年が「いつも明るいYさんのようになって幸せになりたい」と言うシーンにて、哲人がアドラーの言葉を引用して言うセリフ。
「与えられた手札でどう勝負するか」みたいなセリフはよく聞くが、改めて聞くととてもかっこいいと感じる。
与えられたものに悲観するのではなく、与えられたものでどう生き抜くかというポジティブな視点を持てるようになりたい。
アドラーはいいます。「わたしたちの文化のなかで、だれが一番強いか自問すれば、赤ん坊であるというのが論理的な答えだろう。赤ん坊は支配するが、支配されることはない」と。
哲人の言葉ではなく、二回ともアドラーの言葉の引用です、、、
こちらは哲人が不幸自慢について話をしている際のフレーズです。
不幸自慢というのは、生い立ちや見た目など、自分の不幸を自慢のように話すこと。そして、アドバイス等を投げかけても「あなたはわたしの気持ちがわからないのね!」とアドバイスを無視してしまうような人です。
アドラーは「弱さは非常に強くて権力がある」と指摘しており、確かに自分も上記のような人には何も言えなくなってしまうと感じます。
その時に言ったのがこちらのフレーズです。
体格的にも精神的にも一番弱いはずである赤ちゃんが一番強いというのは、とても面白い視点だと感じました。
実際に赤ちゃんに振り回されるお母さんお父さんは多いですよね。。
世界とは、他の誰かが変えてくれるものではなく、ただ「わたし」によってしか変わりえない、ということです。
終盤に哲人が、アドラー心理学を知った自分の感想を話すシーンで言ったフレーズです。
説明不要!かっこいい!
周りの環境、周りの人がどれだけ変わろうとも、結局自分が変わらないことには、世界が変わることはない。視界がクリアになることで、見える世界すべてがクリアになる。
「せっかくの人生だしちょっと頑張ってみようかな」という気分になりました。
まとめ
- 自己啓発本初心者でも読みやすい内容!
- 前に一歩進む勇気をもらえる
- 新しい視点を発見できる
自己啓発初心者の方にはぜひ読んでもらいたい内容だと感じました。
対話形式がほんとに読みやすいのでおすすめです!
自分も勘違いしていたのですが、本のタイトルにもなっている「嫌われる勇気」というのは、やみくもに嫌われろというわけではなく、自分が幸せになるには他人に嫌われる勇気が必要だという内容です。「わざわざ人に嫌われたくないよぉ」と思っていて敬遠していたところがあったのですが、大きな勘違いでした。
また、今回は触れていないのですが、自分の課題と他人の課題を分ける「課題の分離」という考え方はとても生きやすくなるなと感じたので、詳しい内容を知りたいと思った方はぜひ手に取ってみてほしいです。